VMA-513横田飛来

Blueforce2008-01-20

各方面からのご要望にお応えして、トムキャット・サンセットのスパホダブルナッツ勢揃い編2007年2月12日のハンター撮影@厚木編のPhotoをサイズアップ・画質向上して新規にアップし直しました。当初のものと比べて鑑賞に耐えるものになったと自負しておりますので、ご覧下さい(暇を見て過去のエントリを少しずつ直していく予定です)。
また、本日からエントリ中のPhotoサイズをさらにアップ!約1割増の700ピクセルとしました。フネヒコーキをより大サイズでお楽しみ下さい。
というわけで・・・・
昨日、お台場の散歩から帰ってきたところ、情報筋から横田にハリアーが4機、暗くなってから降りたとのこと。
それが心に引っかかりながら、例によって正午(私、昔から起きたらきっかり12時ということが多いのだけれど、これって体内時計なんかが関係しているのだろうか?)起床で、まあ横田の外来撮りは1日待って目当ての数機だけで、私のような似非マニアには退屈だし、だいたい今日上がるかどうかもわからないし・・・と諦めて散歩に行くことにした。
1230には家を出たのだが、現地に展開しているおすぷれいさんからメールが入ってくる。う〜ん、誘惑が・・・しかし、今から行っても現着1400過ぎ、多分途中で上がっちゃうだろうなあ、と漠然と考えつつ、車は甲州街道を西に走っていたwwww
まず環七のいつものスタンドで満タンに。昨日給油しておけばこの無駄な時間を浪費せずに済んだのに・・・いつものことだが、最近フネでもヒコーキでも途中で飯食ってたりして行かれちゃったりすることが多いからなあ・・・だいたい、この辺では気分的にはすでに本気では撮れるとは思っていない。それでも、永福から首都高に乗って八王子を目指す。
しかし、嗚呼・・・1320、おすぷれいさんから「2機エンジンかけた あとの2機もキャノピーを開けた」とのメールが! ここからではどうやっても20分でエンドまで行けるわけがない。調布で降りて深大寺でも行こうかな・・・
と思いつつも、いつもの癖で戦況が悪くなるとがぜんやる気が出る私、常識的に考えれば勝てるわけがない戦いなのに、いつしかスピードメーターはここではとても書けないような数値に・・・とにかく抜いて抜いて、車線を譲らないバカはプレッシャーをかけてかけてかけまくって、三鷹の料金所を過ぎたところで、救いの手が!「エンジン、ランナップだったみたいで切った」とのメールが。これは行けるヨ〜ン!
20分で八王子インターに到着、いつもは渋滞している16号は、夜から雪になるという予報のせいか閑散としており、裏道を通る必要なくそのまま10分ほどで拝島まで来てしまった。いや〜、正午に起きて間に合うとは・・・遠いと思っていた横田は、高速使えば厚木より近いんだと初めて知った。青梅街道を使えば、下手をすれば3時間近くかかる。気軽に高速に乗るようになったのは、やはりETCの存在が大きい。だいたい、それはETCの「罪」の側面の象徴なのだが、貧乏性の私には「功」の方が大きい・・・もっとも、それは貧乏性ほど気前良く金を使うことになるというパラドックスなのだが・・・
どうやら間に合ったようなので、基地沿いのコンビニで本日の朝食、おにぎりを買って駐車場で食べる。今まで、詰めでこういうことをやっていて痛い目に遭ったことが何度もあるのに、これも癖というか病気だよね・・・
そして、ポイントに着くべく再び走り出したところ、道沿いにずらりと並んだバズーカ抱えている連中が、色めき立ったのが見えた。やばい!上がる!だから飯なんて後にすりゃいいのに・・・そこからは慌てた慌てた!レンズも付け替えていなければ、分遣隊長の服も着せていないのだ。そう、分遣隊長・・・車に置いていけば手間はかからないのだが、ハリアーが上がるという時に、放っておくわけにはいかない。すでにかなりの種類の軍用機、各国の軍艦を見ている分遣隊長に、1機種でも1隻でも多くのフネヒコーキを見せてやりたい。当人(犬)にははなはだ迷惑、いや何も思っていないのだろうが、これが当分遣隊幕僚のこだわりなんである。
というわけで、おすぷれいさんにも会えて準備万端、いよいよエンジン音が・・・
VMA-513"Flying Nightmares"は、第2次大戦中の1944年2月に創設、1960年代はF-4BファントムIIを運用し、1971年4月に米軍で初めてAV-8Aハリアーを受領した部隊である。現在すべてAV-8Bナイトアタック・ハリアーを装備する現役VMA(海兵攻撃飛行隊)が、A-4スカイホークからの機種転換組が多いのに対して、同機を経由せずずっとハリアーを運用し続けている異色の経歴を持つ。ホームベースはカリフォルニア州のMCASユマ、昨年12月から前任のVMA-214"Blacksheep"に代わってローテーションで岩国のMAG-12に分遣隊が派遣されている。なお、このVMA-214にまつわる話や海兵隊の岩国展開ハリアー部隊についての解説はこちらも参照下さい

1機目は機首にAPG-65レーダー*1を装備するいわゆるハリアーII+(プラス)仕様のWF04(Bu.No.165573)。亜音速機ハリアーは超音速機では考えられない、飛行状態でも翼端近くの補助輪が収納されずに出ているのがわかる。

2機目はノーマーク、モデックスも未記入(Bu.No.165380)。垂直離着陸機のハリアーだが、滑走路を持つ通常の陸上航空基地を離陸する時は燃料を多く消費する垂直離着陸をわざわざ行うことはない。特に離陸は従来形航空機とまったく同じ高度・速度で飛んでくる*2

3機目はフルカラーのCO機!WF01(Bu.No.165006) 青一面の尾翼に黄色のライトニングというシックな出で立ちが格好いい〜! 機首には同隊のエンブレムが、また後部胴体、部隊番号の上の垂直尾翼につながるフィンには"NIGHTMARES"と部隊名が記入されている(その下に見える黒い2つの四角はALE-39チャフ・フレアディスペンサー)。

ラスト!4機目は唯一のレーダーを装備しないハリアーIIのWF21(Bu.No.164142)。機首のラインが上の3機と異なるのがお分かり頂けると思う。多分レーダーなしモデルをモデックス20番代として区分しているのではないかと推測されるが、不自然なラインが格好悪いレーダーハリアーより、私はこっちの方が好み。
なんと1機目からここまで20秒!最初はひとまず2機とのことだったので、危うく3・4機目は油断して撮り逃すところだった。しかし、その3機目、いつもは一番ダメな写りになることが多い色つきが一番きれいに写ってました・・・ラッキー!!
というわけで、本日のミッション、あっという間に終了。現地滞在10分位だったろうか、先日VMFA-212のホーネットを現着30秒で撮って5分で撤収したのに続く効率のいい撮影であった。

おすぷれいさんと別れ、多摩湖に向かう。
撮影も大事だけど、もっと大事なのは分遣隊長だ。今日は夜から雪との予報、明日、ひょっとしたらあさっても散歩ができるかどうかわからない。今日もみっちりと歩かなければ・・・離陸がもっと遅くなれば、明るいうちの散歩は諦めるしかなかったが、結果としてまことに望み通りの進行になった。2時間近くゆっくり散歩が楽しめるはずだ。

横田に行くと散歩の合わせ技が・・・と困ったのも昔、いろいろ発掘した結果、さすが田園地帯だけあって楽しい散歩には困らなくなった。予報に反して天気も良く、昨日に続いて無風のため暖かい湖畔で楽しく散歩。暗くなるまでみっちりと歩いて、楽しく帰ってきた。
というわけで、2008年、1月20日にしてついに「海軍」カテゴリ始動です。

*1:ホーネットの最初のモデル、F/A-18A・B形に装備されたのと同じレーダー

*2:着陸は現代機には珍しい前後2点式の脚配置を持つこともあり、通常ノズルを下に向けての短距離着陸となる。また、当機種本来の任務である強襲揚陸艦に搭載されての航海では、カタパルトを持たない当該艦種のために発艦は短距離滑走、着艦は垂直着艦となる。陸上・艦上いずれの場合も着陸・艦の方が条件が厳しい短距離・垂直着陸・艦を使用するのは、フライトを終わって燃料を消費し、機体重量が軽くなっているので可能になるためである