キティホーク@浦賀水道2008春

Blueforce2008-04-04

キティホークが、ショートクルーズから本日朝帰ってくることになった。
フライイン、帰港とも読みよりも1日早かったので、どのみち平日のフライインは私には縁のない話だが、土曜の朝に撮れると安心していた空母入港は撮り逃しの危機! というか諦めざるを得ない。う〜ん、やられた・・・
と!
一度は諦めかけたのだが、あと何度あるかわからないキティの航行する姿を、チャンスがある時はなるべく押さえておきたい。どうにかならないか・・・電車!いやいや、始発に乗っても間に合わない、どうやっても車で行くしかない。しかし、車で行ったら順調に帰れても駐車場まで戻ったら会社に間に合わない、しかも平日の都内、渋滞がどれほどのものかもわからん。う〜ん・・・とりあえず、職場の周囲の駐車場を調べてみた。最近はどこでも一日最大料金が設定されている。2,500円位までなら、と探し回ったのだが、確かに見た覚えがあるような場所でも改めて見るとどこにも書いておらず、こりゃダメかな・・・万策尽きたかと思われたところ、なんと灯台下暗し、会社の裏の立体駐車場が最大2,000円でやっていた。3ナンバーお断りと書いてあるのを前から知っているので念頭に入れていなかったのだが、聞いてみたら乗用車サイズだったら大丈夫だ、とのこと。で、催行。
0440起床。0420位に目覚ましをかけていたはずなのだが、鳴った記憶がなく、ベルも切られていたので、無意識のうちに止めてしまったのだろうか。まあ、まだ間に合う範囲内だ。本日は会社直行なので分遣隊長を連れて行くわけにはいかない。身一つで駐車場へ。いつもはとても起きられない時間のため年に何回も見ないめざましテレビ松尾翠を見ながら芝公園から首都高へ。虹の橋を渡って湾岸―幸浦―横横衣笠と、ジャスト1時間で到着〜!

相変わらず駐車場のオヤジは要領を得ない。何度も窓越しに「往復遊覧だ!」って言ってんのに、乗船用のラインに車を誘導するし、全員が言っていることが違うし・・・しかし、全員が口を揃えるのは「ああ、往復?駐車場は1,000円」だ・か・ら!今まで往復遊覧で車停めて金取られたことないんだってば!何度同じこと説明させる気だ!やっとのことでいつもの通勤者用スペースに誘導される。

ま、平日の0620発の第1便で「遊覧」もないもんで、とっさに言っていることが理解できないのは仕方ないのかもしれないが・・・切符を買って2階乗船口にエスカレーターで上れば、嗚呼今となっては悲しいポスターがwwww

本日私を乗せて出撃してくれるのは「しらはま丸」。4月は全日3便ダイヤでの運行となる。実は今回のタイムスケジュールは、昨年9月21日の入港時と同じ、浦賀水道航路南口入航時刻0730で、比較的予想が立てやすい。対するフェリーの時刻は、前回が2便ダイヤのため0620久里浜出港便の金谷返しが0720だったのに対して5分早い0715。前回も結果として頭を取ることはできなかったわけだが、ギリギリには違いなかったので、今回のこの5分が勝敗を決する重要なファクターになるかもしれない。

平日の0620発なんて、ガラガラだと思われるかもしれないがさにあらず、客室はほぼ満員。客ダネはほぼ全員がこれである。多分私と彼ら、お互い一生わかり合えないと思われる趣味の相克wwww・・・いや、ゴルフも玉がサオに当たれば面白いと思いますよ、でも当たんねえんだもん。
さて今回の「東京湾フェリーで空母を撮る会」例会は参加が私の1人のみ、帰ったら一日仕事せにゃならず、分遣隊長もいないことだし、オープンデッキ上で潮風を浴びて・・・というのは御免被って船室内で座らせて頂く。しかし、5時前起きで行きはゆっくり寝ていこうと思えど、結局気分が高揚しているので眠気も感じず、カメラをいじったりしているうちに南房総は金谷に着いてしまった。オレ・・・本当に出勤前なんだろうか。
金谷入港時にはまだキティの艦影は見えず、逆に本当に来るのだろうか若干不安になる。上空警戒のSH(HH)-60も姿が見えない。大幅に遅れかな・・・と、ほどなくして遠く南の沖に見えてきた見えてきた!
そろそろ準備を、と上部デッキに上がると人影が・・・平日始発便には私以外あり得ない往復遊覧客しか、今船に残っている客はいないはず。もちろん、当方驚くには当たらない、私が「東京湾フェリー道」の師匠と呼ぶいつものおじさんだwwww 向こうも私の顔を見るなり「今日は犬いないのか」ハハハハ、この後出勤ですから・・・
さて、往路とはうって変わってガラガラとなった金谷発の2便は、定刻0715出港。しかし、出港時刻が近づくまでは、ちょっと空母の方が遅いんじゃないか、と心配していたのが、出港前後から今度は逆にやはり空母が早いのではないかという危惧が・・・どうも昨年9月21日と同じ展開のような気がするぞ!

まず、この位置関係が同じ!

キティの前には大形タンカーが1隻いたのだが、その間隔は徐々に詰まってきている。その間を縫ってフェリーが抜けていくことは・・・すでに・・・不可能になりつつある。あれ〜?今回もダメかなあ・・・

ここからは、キティは怒濤の増速を見せ、あっという間にタンカーを抜き去りにかかる。それは本当に、目に見えて速い速度だ。あの巨体でこんなに増速が速いとは・・・

まあ、これはこれである意味?空母の真の姿を表しているのではないだろうか。この位置関係になってしまえばすでに前に出ることは絶対に無理である。搭載機は前日に全機が厚木に帰投している。午後からフライインが始まったようだが、本日の入港が早いために昨日中に全機を降ろさなければならず、大丈夫なのかなと思ったが、トラブルを起こした機体などはなかったようでデッキ上はクリーンになっていた。この時点でまだ三次元対空捜索のSPS-48Eは回転している。

久里浜0650発の2便、くりはま丸とすれ違う。ちょっと早いが、正面がちを撮るには結果この便が正解だったことになるが、今回はこれに乗ったら大遅刻なので選択の目はない。ま、それも当たるも八卦、当たらぬも八卦東京湾フェリー道。

いつものようにorzケツ追いのアングルに移行。今回の入港での上空警戒はHH-60H、NF(61)6/Bu.No.164841が担当。一度デッキに降りたものの、またすぐに上がる。

浦賀水道航路の過密ぶりを雄弁に物語る恒例のショットw 左はキティにあっさり抜かれた香港船籍のタンカー、BW UTIK、南航船はなんと3隻のラインアブレストで、手前からガット船の第百三十八鳳生丸、やはり香港船籍のコンテナ船、JJ TOKYO、一番奥があのWAN HAI 307の姉妹船、WAN HAI 306。その間にタグボートと釣り船が行き交って、もう何がなんやら・・・

抜き去った後は1列で中央1号灯浮標に向かって進むキティとBW UTIK。

コンテナ満載で南航するWAN HAI 306。307は直したんかな・・・

あ〜あ、今回も負けた・・・どうしても前に出られない。まあ、師匠曰く「前から見たって格好いいもんじゃないよ」とのことだが、いつもケツ追いではやはり前からのアングルが見たくなるのが人情というもの。先月18日の出港の時は前に出られた(師匠のフェリー道のキャリアの中でも数えるほどしかない)そうだが・・・失意と、まあ急に思いついて出勤前におっとり刀で駆けつけた割には上出来か、と思いつつソファから遠ざかるキティを見ていると・・・

観音崎の陰から、明らかに軍艦のシルエットが姿を現した。なにあれ?割とピラミッド状の形だからきりしま?それともついにあの噂のフネが動き出したのか?と見ていたら、どうやらアーレイ・バーク級、先日ハーバーマスターwestに泊まっていたステザムのようだ。
今回は、キティが怒濤の増速を見せた結果、こちらが気を遣って譲るまでもなく全然後追いになってしまい、船長の責任を追及するまでもないw結果となった。さて、降りるか・・・師匠は、今回もこれからまた金谷に渡るとのこと。それって1往復半するってことですか!? すごいな〜、また今月か来月にお会いしましょうということで、失礼して下船した。
その後、横横も湾岸も比較的空いており、浜崎橋がやはり混んでいたが外回りには入らないので巻き込まれることもなく、余裕でいつもの時間に会社に着いた。車を駐車場に放り込んでさて!一日の始まり〜!