オアスン海峡?オーレズンド海峡?

in Oresund channel train

航空ファン1月号が発売された。カラーグラフで全期引退が間近に迫ったスウェーデン空軍のサーブJA37ビゲン空撮を掲載している。最近日本でも先立つものがなくて、防衛力も削減基調のようだが、あちらはさらにドラスティックな改革・削減が進められており、基地の閉鎖や部隊の解散が相次いでいるようだ。まだまだ現役で使えそうな気もするんだが。
まあそれはともかく、記念塗装を施したビゲン海上を3機編隊で飛行しているショット、写真はともかくキャプションに目が行った。いや、写真も素晴らしい。海上には長く伸びる1本の斜張橋。この橋、北欧好きなら誰でも一発でわかる。コペンハーゲンスウェーデンのマルメを結ぶオアスン海峡大橋である。
オアスン海峡という名前ではあまり馴染みはないと思うが、オーレズンド海峡とかエレスン海峡、エアスン海峡、エーレ海峡とか書けばおわかりの方がいるかも知れない。北欧言語は実は発音が難しいのが特徴で、「地球の歩き方」にもボーンホルム島の街、エンネについて「この発音は便宜上のもので、実際の発音は表記不可能」と書かれているほど。1つの地名に対して複数の(カタカナ書きの)呼び名があるのは珍しくない。 「オアスン」という発音、私が知る限りもっとも早く提唱したのは本館でリンクさせて頂いており、個人的な付き合いもある野田隆氏 http://homepage3.nifty.com/nodatch/ だと思うが、現地の発音を聞くと確かにこれが一番近いように思う(オーレズンドは綴りに忠実に読んだだけ Goteborgもそのまま読めばゴテボーグになってしまう)。
しかし、この新興(?)名称、検索エンジンでもそれなりにひっかかる件数は増えてはいるが、浸透度が今ひとつなのにもかかわらず、天下の航空ファンで堂々と表記されているはどういうことか。キャプションを書いた人が北欧通の可能性は低いし、取材したカメラマンの原稿を元に起こす場合、まずOresundの綴りを調べればオーレズンド・エレスン辺りが最初に出てきそうなもんだが・・・
徐々にではあるが、知名度が上がってきたかな?
Photoは本館 http://homepage.mac.com/izunton/BlueforceFiles/channel3.html でも紹介している、オアスン海峡大橋を渡るX31形の車内にて陸路スウェーデン上陸を喜ぶ同居人。
http://homepage.mac.com/izunton/